◆デザインプロセス


<<< Archi Labo 時空創のデザインプロセス

 

まず最も大事なことはクライアント(建築主)の感性・価値観やライフスタイルを的確に把握することです。

そのためには「互いがコミュニケーションをとるプロセス」が最も重要となります。

このコミュニケーションプロセスによってクライアント(建築主)の理想や要望に対してサプライズな提案が出来るのです。

 

「建築」は与えられた環境や敷地形状、法的規制等あらゆる要素の中から生まれてくるものであるが故に一つとして同じスタイルの作品が存在しえないオンリーワンのスペースデザインと考えています。

 

特に「住宅」の場合は、そこに作り上げられる空間での快適性はもちろんのこと、光や風をいかに空間の中へ取り入れ「自然環境との共生」を考えていくかをテーマとし、クライアント(建築主)と一体となり楽しく創りあげていきます。

 

具体的には構造・設備等の専門家たちとのコラボレーションによってハイレベルな性能・品質確保はもちろん、使い勝手の良いデザインとコストパフォーマンスを目指した設計を提案いたします。

 

また「工事監理」のプロセスに於いて最も大事なことは、クライアント(建築主)の要望と設計の意図を施工者に的確に伝達指示し現場に反映させることです。

施工業者見積もりを精査し工務店の選定をアドバイスすることで、クライアント(建築主)の予算に納得のいく契約を補助するのも「監理」の仕事です。また現場に足繁く通い、間違いを事前に見つけ出し、設計の意図を伝え、さらに職人の魂を呼び起こすような、クライアント(建築主)の夢や私たちの建築に対する情熱を現場に伝える事も重要です。

クライアント(建築主)の夢を実現する為には、設計図面だけ描くのではなく、工事の監理まで行い、最初から最後まで責任を持って設計と監理を一貫して引き受けることで夢が実現するのです。

 

私たちは以上のようなプロセスを丁寧に成し遂げていくことがデザインの最も大事なことだと思っております。


 <<< 設計から竣工までの流れについて

 

出会いから竣工までの流れ

 

ここでは、皆さんがArchi Labo 時空創に相談をしてから、建物が完成するまでの大まかな流れを説明します。建物の用途や規模によりそれぞれ工期など変わってきますが、当事務所の一般例として参考にしてください。

【相談依頼】

連絡をいただきましたら直接お会いして、設計条件や、要望、ご予算などをお聞きいたします。その際にはご用意できる範囲で構いませんので、敷地の形状や法的条件などをお持ち下さい。(土地探し・選定アドバイスからでもご相談下さい。)

 

この打ち合わせは、クライアント(建築主)と設計事務所との相性を確認し合う大切な時間となります。今後進められる設計業務に対し、お互いの相性が悪ければ必ず良い結果には結びつきません。むしろデザイン性より、建築家の性格や雰囲気が自分たちに合うか、自分たちの要望をちゃんと設計に反映してもらえるかを確認する時間だと考えてください。

 

この段階でのArchi Labo 時空創への相談は原則として無料で行っています。

【基本計画】

計画内容に対するご要望を聞き、基本計画図面(S=1/100の平面図、立面図、模型など)をもとに、プレゼンテーションを行います。

この間、法令調査及び敷地調査を行います。 

【設計契約】

基本計画に納得した場合、設計・監理契約を結びます。Archi Labo 時空創では、この段階で仮にお断りしたいといったお客様においては、一律15万円の基本計画料を頂いております。(設計・監理契約にいたった場合は設計・監理料に含まれます。)

また、必要に応じ、地質調査(別途)及び敷地測量(別途)を行います。

【基本設計】

基本計画を基にクライアント(建築主)とさらに打ち合わせを重ね、仕上げや構造、設備などさらに設計を進めて行きます。また、平行して建築確認申請などの法手続きに必要な設計図面の作成に取りかかります。

【実施設計(詳細設計)】

工事に必要な設計図書(建築物の詳細、仕様書、建具や家具、構造、給排水衛生設備、空調換気設備、電気設備、外構や埴栽設計などの詳細な設計図)を、作成します。 

【見積り依頼】

設計図書が完成しましたら建設業者数社へ見積もりを依頼し、工事金額が妥当なものであるかのチェックを行います。

【予算調整(VEの検討)】

各業者から提出された見積書の金額が予定工事費をオーバーした場合、仕上げ材の見直しや、施工方法の再検討などを行い、当初予算内に納まるように当事務所において調整いたします。

【建設業者の決定】

クライアント(建築主)と建設業者との間で工事請負契約を結びます。

【工事着手】

Archi Labo 時空創による「工事監理」が開始されます。

通常工事が始まれば週1回を基本としたArchi Labo 時空創と施工業者との間で「定例打ち合わせ会」を現場にて行い、各施工方法の検討や現場での施工状況をチェックします。

そのほかにも必要に応じて、鉄筋の配筋検査や、コンクリート及び鉄骨の品質検査などを直接現場にて確認します。

【竣工検査1(各自治体または検査機構)】

 先に提出された建築確認申請書通り、建物がつくられたかどうか、確認申請を提出した各自治体または検査機構が検査します。

この検査が行われ「完了検査済証」が発行されるまで建物は使用できません。

【竣工検査2(Archi Labo 時空創)】

クライアント(建築主)の代理者として、また設計者として「設計図書」どおり建物がつくられたか「設計図」をもとに検査します。

この時、不適切な場所があれば施工業者に手直しを指示します。

【クライアント(建築主)立ち会い検査】

クライアント(建築主)本人により、「設計図書」通り建物がつくられたか検査します。

この時お気づきのことがあればArchi Labo 時空創を通じて施工業者に手直しの指示をいたします。

【建物引渡し】

全ての竣工検査に適合すれば時期を決め、クライアント(建築主)へ完成引渡しを行います。

引渡しの際には各機器の取り扱い説明及び引渡し書類の提出が施工業者から行われます。

【アフターケア】

竣工引渡3カ月後と1年後に瑕疵担保検査を行い隠れた欠陥や不具合等が無いかチェック致します。この時に問題点があればその要因を調査し施工業者に手直し対応するよう指示いたします。

 

建物はそこに人が住むことによって生きモノと化すのです。

メンテナンスフリーを売り文句にしているものがありますが生きているモノにメンテナンスフリーなどあり得ません。

生きモノと化した建物は10年、20年と経年劣化していきます。節目節目での経年劣化による改修工事も建物にとって大事なケアです。

 

Archi Labo 時空創は「朽ちる美学」も念頭に置きデザインしています。建物が年月を経ることによって見窄らしく劣化するのではなく美しく朽ちさすためのライフサイクルプランを提案いたします。Archi Labo 時空創はクライアント(建築主)の良きパートなとして永いおつきあいをさせて頂いております。