Works(環境配慮型住宅)


◆神戸・再度筋の家 ~『外断熱・蓄熱構造体の温熱環境』を用いたパッシブデザイン

>>> 計画地概要
この敷地は、神戸の市街地の背山である再度山の麓に位置してます。
冬は六甲山からの北風が吹き下ろすため神戸の市街地であるにも関わらず、冬場の冷え込みはかなり厳しいところです。北側はバス道に接道し、東西には住宅が建て込んでいますが、南側が高低差2.0mのひな壇状となっているため2階以上では、採光を安定確保できる条件となっています。

>>> クライアントの要望
・明るく開放的なパブリック空間
・光と風が気持ちよく通り抜ける健康的な住まい
・冬場の六甲山からの吹き下ろしを考慮し、且つ機械設備に依存することなく、
 ライフサイクルコストにも配慮した設計
・シンプルな住まい方をデザインしてほしい。

>>> 設計Concept

 

「光と風の流れる空間」

 

この敷地の特徴である冬と夏の温熱環境の変化を、アクティブな機械設備だけに依存することなく「光と風の流れ」によるパッシブデザインをConceptに計画しました。

 

このパッシブデザインが機械設備への依存を軽減させることによってライフサイクルコストを抑えた「省エネ住宅」を実現しています。

 

外断熱でprotectされたコンクリート躯体は熱の出入りを抑え居住空間を一定温度に保ちつつ打ち放しコンクリートが太陽光や冷房の蓄熱体を形成しています。

>>> 設計概要

 

『外断熱・蓄熱構造体の温熱環境』

 

◆外断熱でコンクリート躯体を protectすることで、熱の出入りを抑え、居住空間を一定温度に保ち、コンクリート躯体への蓄熱・蓄冷の効果を形成しています。

 

◆季節によって変化する太陽の高度を計算し深い屋根庇の出を設けることで夏の暑い日差しはカットし冬は部屋の奥まであたたかい日差しが差し込みます。

 

◆南北の高低差のある開口部により、風の通り抜けをコントロールしています。

 

◆屋根・外壁にガルバリウム鋼板を用いることで夏場の厳しい日射を反射させるだけでなくコンクリート躯体が保護されることに配慮しています。





◆西明石・OMソーラーの家 ~ 太陽熱を有効活用するパッシブソーラー省エネ住宅 〜


>>> 設計Concept

 

機械設備に頼ることなく暮らせる自然エネルギーを活用したパッシブデザインを主に計画しました。軒の深いヴォールト屋根の庇が夏と冬の日射量をコントロールしながら吹抜の開放的なリビング空間にしました。当地域の風の流れを考慮した開口部を配置は、よどみのない空気の流れを構成しています。

 

OMソーラーシステムは冬期、屋根面で集熱した暖かい空気を床下に送り込み温熱環境を形成します。夏期は反転、屋根面の熱を排出しています。

 

主室が2階に有りながら中庭のケヤキの高木とリブガラスのスクリーンで半開放的なルーフガーデンが自然との共生感を演出しています。

>>> 設計概要

 

◆南側に隣接住居が境界いっぱいに建て込んでいるため居室群を2階レベルに持ち上げ1階には玄関と自己のガレージの他に賃貸駐車場スペースを設けている。


◆開放的に吹き抜けたリビングスペースには太陽光の集熱蓄熱空気を床下に送り込みコンクリートスラブに蓄熱することによって昼夜の温熱環境を調整するOMソーラーシステムを採用しました。また、集熱の良いときには熱交換コイルによって給湯にも利用できます。

 

◆2階に設けられたルーフガーデンはリブガラスのスクリーンによって閉塞感のないプライベートガーデンとなっている。


>>> クライアントの要望
・開放的で自然と共存・共生できる住空間を



◆豊中・服部南の家 ~ 外断熱通気工法で夏も冬も快適に暮らす家 〜

>>> 設計Concept

 

■『外断熱・蓄捏構造体の温熱環境』

 

現在、私達の生活は、科学や技術の発展により様々な機器や設備が開発され、生活環境の利便性や快適性は、日々向上しています。しかし、その反面、機械設備に依存してしまい、人々の生活環境における本来の在り方を、忘れさせられてきていると思います。既存の住まいは「密集地の狭小住宅」であったため、機械設備に頼らざるを得ない状況で生活されてきました。

 

現状を改善すべく今回の建替えは、「自然環境の変化」をアクティブな機械設備に依存することなく、環境負荷を低減させ、「光や風」といった自然の要素を、ふんだんに生活空間にり込むことをConceptに計画しました。

 

機械設備への依存を低減させることで、日々の生活のライフサイクルコストを抑えることが出来、『省エネ』にもつながります。

>>> 設計概要

 

◆外断熱によりコンクリート躯体をProtectすることで、熱の出入りを抑え、居住空間を一定温度に保ち、コンクリート躯体への『蓄熱・蓄冷』の効果を形成する。

 

◆南面の大きな開口部とトップライトより採光を確保し、立地条件による採光の悪条件を軽減させる。

 

◆屋根・外壁にガルバリウム鋼板を用いることで、夏の厳しい日射を反射させるだけでなく、コンクリート躯体の保護により長寿命化に配慮する。

 

◆建築主からの要望でもある書籍の収納スペースは、あらゆる壁面を利用して設けることで、空間を有効に利用し生活空間を確保する。

 

◆浴室は、洗面所との間仕切を強化ガラスにすることや、バスコートを設けることで、一体感を持たせ、視覚的な開放感を生み出した。

>>> 計画地概要

この敷地は、前面道路に接道する北側以外は、三方向とも隣地境界線一杯まで、住宅が建込み、採光及び通気においてあまり恵まれない住環境地です。

 

建築主は、ここに木造2階建の店舗兼住宅を専用住宅にリフォームして住んでおられました。

 

>>> クライアントの要望

・既存の住居は密集地の狭小住宅であったため、昼間でも電灯が必要で風通しも大変悪かったことから、光と風が気持ちよく通り抜ける健康的な住まいにしてほしい。

・家庭用エレベーターを設置してほしい。

・浴室は広めに設けてほしい。

・書籍を多数所有しているので、出来る限り多くの書籍の収納スペースを確保してほしい。

・ガーデニングスペースを設けてほしい。

・オーディオ・ホームシアターを楽しめる防音対策をしてほい。